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平成24年の年柄

 

平成24年壬辰六白の年柄

平成24年壬辰六白の年柄
 
 東日本大震災は明治以降の日本の自然災害としては大正12年の関東大震災、明治29年の明治三陸地震津波に次ぐ犠牲者を数え、戦後最大の国難といわれるに至った。津波・地震により被災された方々、放射能汚染により故郷、自宅を離れざるを得なくなった方々、農漁業をはじめとする二次被害に遭われている方々、その他関連した状況を余儀なくされた方々に心よりお見舞いを申し上げ、一日も早く地域再生、生活再建へと復興が進展していくことをお祈り申し上げる。
 大震災を契機としてエネルギー・電力の使用のありかた、町づくり、防災、ひいては文明の形についての国民心意に大きな変化が表れてきた。少子化・人口減少とも相まって時代の大きな転換点となっていくことが予想される。
 
 本年(平成24年)は昭和27年講和条約発効60周年、日米安全保障体制60年。また沖縄本土復帰40周年という、戦後の国民意識の上で、また戦後体制の上で大きな節目の年に当る。世界史的にはソ連成立90周年。昨年の年柄でも述べたが国際共産主義の世界戦略とそれに対する防衛行動こそは20世紀の世界史を形作った中心をなす。ソ連の存続は70年に満たなかったが、第一次世界大戦後、現代に至る国際政治のあらゆる場面はその過程と結果である。東アジアではいまだに東西冷戦の残滓が淀んでおり、中国・北朝鮮の動向はもとより、共産主義の末裔は、特に日本国内には今なお大きな影響力を保っている。
 
 本年の十干の壬(みずのえ)は水気の陽。表わすものは「妊」であり、古典には「北方に位し陰極より陽生じて万物懐妊す」「亥を承け壬は子生るるの叙を以てす」という。陰の極みに到達し次なる陽が生じるための準備が始まった状態の意味。植物の生育過程でいえば、結実から新しい段階に至る辛(万物新生)を受けて懐妊・妊娠を表わし、新たな種子が固い殻の中に次へとつなぐ生命を育んでいる、胎動・発芽のための準備の初期段階を表わす。すなわち壬の年は、前代から受け継いだ生命を育み、時代を一貫する原理のもとに次の時代へ新たに出発するための準備の時である。
 
 辰は十二支の5番めであり、木気を残した土気。春の終りから夏に至る直前の土気に当る。方角は東南東、月は旧3月、時刻は午前8時に相当する。辰は伸であり、草木が発生し繁茂してきた卯の状態からさらに進んで、万物の活動が旺盛になり、勢いよく伸長生育している状態を表わす。
 辰はまた震であり、三碧木星の震宮と同義。地震を連想するが、震は本来は激しい雷の意で、激しく物事が揺れ動いて前進発展していく意味である。振は勇気を奮い起して励まし助けることを意味する。そして賑になると賑わす、豊かに富み栄える意味となる。あたかも震災後の復興に至る過程を表わしているかのようだが、いずれも春から夏へという五行の象意に通ずる。また星辰・辰象のように、日月星の総称でもあり、吉辰・佳辰のように時の意味にも用いられる。古くは十二支を十二辰ともいった。
  辰または辰星・大辰は二十八宿の心宿(さそり座の主星・アンタレス)、また房宿(心宿の隣 さそり座北西部)の異称である。農事始めの3月、天上に赤く輝く辰星を仰いで人々は農事を開始した。辰星は農事の神、したがって辰の月の3月を農時という。辰星はまた水星の異称でもあり、北方、冬、水を表わす。辰星は水をつかさどるともいう。北極星のことを北辰というが、単に辰ともいう。木気を含んだ土気というにもかかわらず水気との縁も深い。
 
 辰の消長卦は一陰五陽の「沢天夬(たくてんかい)」となる。上の卦が沢、下が天である。天上の水が溢れ、万物は水によって潤う。天子の恩徳が下に及んで万民がそれに浴する象とする。陽の気が陽の極みの巳の月に向って伸長する春から夏への転換期を示しているが、これを人間社会にあてはめれば、正義勢力が強大になり邪悪を放逐することとも見られる。壬には壬人・壬佞というような、よこしまな、ねじけたというよくない意味もある。辰のなかの土気が壬の水気を克服するのである。ただ辰のなかには内なる水気も伏在しており、なかなか一筋縄にはいかないかもしれない。
 
 十二支のなかで辰のみは実在しない動物に比定されている。洋の東西ともに龍という想像上の動物が存在し、いずれも皇帝のシンボルと見なされ、また龍顔・龍衣等、皇帝にまつわることばが多い。転じて、登龍門・臥龍などのことばにみられるように、英雄・大人物という意味にも用いられる。
 龍はまた東方守護神の青龍として神格化され、朱雀・白虎・玄武とともに四神の一とする四神相応の思想は、建築物や都市の立地・都市計画などに関して、近代以前には日本でも大きな影響力があった。日本の民間では龍神といえば水にかかわる信仰のもので、農耕社会では最も大切な雨乞いと水の管理をつかさどる神として崇拝され、多くの山谷や川淵に龍神が祀られ、現今でも各地で祭祀が続けられている。まことに辰は水との縁が深い。
 
 九星を見ると、六白といえば易卦では「乾為天(けんいてん)」全陽である。完全無欠、万物隆盛を示す。天、尊貴、権威、エネルギー、太陽、等々といった、尊く大きく完全なものの象意が強く、龍の位置づけとの似た面が見受けられる。エネルギーについては、温暖化問題といい原子力といい、まさに現下の重大問題である。
 
 このような壬辰六白の象意は現実社会のなかでどのように表れ、生かされるのであろうか。まずは表面に覆いかぶさった醜悪なものを壬と辰に内在する水徳で大祓えに洗い清めて払拭し、生れ持った本来の姿を現わし、その上で新たに出発する。それはまた沢天夬の卦の解釈で述べた、正道が邪道を屈伏させることにもつながる。その力は六白の乾為天の卦に表われた力でもある。常に原点回帰と刷新を心掛け、清新な態勢で経世済民に当らねばならない。そして新時代への新たな構想のもとに震災からの本格復興を積極的に推進すること。それはまたいつ来るとも知れぬ新たな震災への防御策でもある。本格復興は100年先を見据えた大転換時代への幕開けである。原点回帰こそ革新の源泉であることを旨とし、伝統的なものを維持再評価しつつ新たな甦りを図っていくべきである。再生エネルギーへの方向転換が簡単にはいかないのと同様、戦後66年間からの脱却も多難の道である。しかし、黎明の曙光が明るく差し込んでいることを忘れることなく、世界の新時代への飛躍を目指さなければならない。
                         (平成24年版近江神宮『開運暦』より)
 
 
近江神宮
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ご祭神 天智天皇
    (天命開別大神)
ご神徳 時の祖神
    開運・導きの大神
    文化・学芸・産業守護
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参拝時間   6:00~18:00
ご祈祷    9:30~16:00
お守り等   9:00~16:30
時計館宝物館 9:30~16:30
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参拝所要時間
参拝のみ:
  駐車場より5~10分程度
日時計・漏刻等観覧:
   余裕と関心に応じて
時計館宝物館 15分程度~
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車いす利用
時計館横から外拝殿までスロープあり(車いす1台分の幅)。時計館横に車いす用トイレあり。時計館横まで身障者用自動車は乗入可能
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祭典行事予定
 
5月17日 崇福寺鎮魂供養祭
6月 9日 献茶祭
6月10日 漏刻祭
6月24日 献菓献煎茶祭
6月30日 饗宴祭
6月30日 大祓式
7月 5日 燃水祭

 
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